通勤中が暇でしょうがなくなってきたので、ここ最近またオーディオブックを聴き始めました。audiobook.jpを使っていますが中々本の種類が充実しています。
昔から悩んだときは本を読んで、対策を自分なりに考えるようにしているんですが、最近の悩みは育児と家事が忙しいこと。楽しいんですが、仕事の勉強がなかなかできない日が続いて知識の低下を感じるようになりました。
そこで、なんとか知識を短時間で得られないかと思い
「速読日本一が教える すごい読書術 - 短時間で記憶に残る最強メソッド」(ダイヤモンド社)を聞いてみました。
これは実践に生かせる!
と今まで読んだ読書関連の本の中で一番思えたので
以前に読んだものの内容も併せつつ、自分なりの忙しい人の読書方法を
一度まとめてみます。
1、「読む」と「考える」を同時にやると、「短時間で覚えられない+進まない」
基本的にたくさん読まなければいけないのは自分の場合、医学書になるんですが
専門書なので当然わかりにくい文章や想像しにくい内容・用語というのが頻繁に表れる
ときがあります。そうなると「あれ、これはどういう意味だったっけ?」「前に
出てきた気がするから戻って読むか」「こんな基礎医学の内容は大学で習ったきりで
思い出せないなあ」とか色々思い浮かんでしまって「考えて」止まってしまうことは
しょっちゅうです。日夜働き通しで疲れていることもあるので段々と眠気がきて
気づいたら意識を失っていることもしばしば。これを繰り返していると結局本が
読み進まないことになります。
しかも、理解できるようにゆっくり確認しながら読んだら
覚えていられるかというと、そういうわけでもない。
時間がたつと忘れてしまうのは一緒なので、しばらくすると
せっかく理解したことまで忘れてしまいます。
2、文字をイメージにつなげる、つなげられなければ寝かせておく
じゃあどうするか。
①繰り返し読めるように短時間で読む
②読めないところはレベルが上がってから読む
というのが今のところの結論です。
どういうことかといえば、まず読んだ内容を忘れてしまうというのは
繰り返すことができない、そこまでの時間がない、というのが問題になるので
文章で理解するのではなく、文章をイメージで覚えるということをします。
本を読むときに、文章を読み上げて覚えよう・理解しようとするのではなく
1行あたり1秒程度を目安に、ざっと眺めてイメージをつかむことを行います。
覚えてなくても構わないし、すぐ思い出せなくてちょうどいいくらいだと。
難しいところも同じようにさーっとみていきます。
もともと人間は文章や数字よりイメージの記憶のほうが得意です。
人の顔や物の画像は頭の中に浮かんでるのに言葉がでないというのは
日常茶飯事だと思います。そもそも生物としても文字や数字よりも先に
人の顔や場所、群れの中での人間関係といったことを記憶するように
脳は働いていたはずですし、さらには記憶術大会といった大量の数字や詩を
記憶する大会では必ず情報を視覚イメージに変える方法を参加者はとっています。
難しいところはいつ読むの?と思うかもしれないですが
難しい箇所というのは後からまとめや内容を見た時にわかるように
なったり、(後述しますが)他の部分からの知識を活かして経験を積むことで
理解が進んだりすることがあるので、無理して順番に読み進めるより
そのほうが楽なように思います。
3、アウトプット=「書く」だけではない
こうして読み進めていてもそれだけではあまり記憶には残りません。
ただ一部は必ず断片的に残ります。本当に些細な事でいいと思います。
残った内容を思い出して、そこからつながる周辺情報を思い出します。
この時には書き出したりして確認をします。
本の文章と全く同じである必要はなく、自分なりの言葉で思い出すことが大切です。
本当に記憶に残っていて使える知識というのは、文章そのままではなく、自分なりの
言葉で理解して言い換えたものだからです。
そこで出てきた内容を再度本に戻って「検索」するようにさーっと見直して
さらにイメージを深めて、また「検索」する。
これが本に対してのアプローチのひとつです。
そしてもう一つ必ず必要なアプローチが「書く」以外のアウトプットをすること。
これが「すごい読書術」で心に響いた内容ですが
“本×環境×経験”
というのが読書において大切だと繰り返し述べられています。
本を読んで環境に働きかけること、そしてそこから経験を得ること
これが何より重要と言われています。
本を読んだことを実践するあるいは自分の現状と結び付けて
経験を深めていくことで、知識が強化されていく。
外に活かすことこそが重要なアウトプットというわけです。
医学書なんていうのは普段の診療に生かすべく読んでいるわけなので
この考え方は医者にはうってつけなように思います。
とにかく実践をする、普段の診療に結びつけること。
そこから繰り返し本に立ち戻ること。
経験があればあるほど文書を読んだときのイメージが強化されるので
さらに読みやすくなり、記憶にも残りやすくなります。
基本的にはこの方法は読むだけなので忙しい身でも試すことができます。
ひとまずこれをやってなかなか読破できなかった医学書をさっそく2冊
読み終えてみましたが、一気に読めるだけあって、本の大体の構造なんかも
頭に残ります。
調子が良さそうならこれを続けてみて読書方法についてまた考察してみます。
<ほかの参考文献>
読んだら忘れない読書術 樺沢紫苑 サンマーク出版
すべての知識を20字でまとめる 浅田すぐる SBクリエイティブ
脳にまかせる勉強法 池田義博 ダイヤモンド社
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