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第二言語習得理論 インプット仮説と自動化モデルについて

個人的に言語学習に対しては何故か幼少期から非常に興味があって
小さい頃から洋画を字幕でたくさん観たためか何だか分かりませんが
英語に限らず、複数の言語を生涯のうちに学んでみたいと切に思ってます。
実際中々そういう暇がないのが困ったところですが、、

 

そこで第二言語習得(Second Language Acquisition)の研究には
結構興味があって、言語関係の本も買ってみたりするのですが
中々実際への応用も難しいです。

 

ただ最近ネットのレビューをみて買った白井恭弘『外国語学習に成功する人、しない人ー
第二言語習得論への招待 岩波書店』は分かりやすくかつきちんと専門的な内容
であったので言語学習に興味がある人にはぜひオススメしたいです。

その中からまず言語習得理論における有名なクラッシェンの「インプット仮説」について
紹介します。

 

・インプット仮説とは

「言語はメッセージを理解することで習得される」
非常に簡単な理論ですが1970〜80年代の言語学習に大きな影響を与えたと
されています。
本文中には以下の例が示されています。

”一人は、友人の姪で、なかなか話し始めなかったのですが、初めて言ったことばが、「おかあさん、夕陽がきれいだねえ」だったそうです。もう一人は、アメリカ人の友人の弟で、彼の家族は当時、日本に住んでいて、友人の弟は日英語両方を聞いて育っていたのですが、日本語も英語も話し始めないので心配していたところ、ある日突然、日英語両方を流暢に話し始めた、という話です”

あくまで一例であって、全ての人やこれから言語を学ぶ成人に適応されるかは
異なるように思いますが、確かにインプットだけで言語が学習されていることを
示しています。
ただこの仮説はインプットにより言語は無意識的に習得されるもので
意識的に学習するものでは習得できない、という極端なものです。

 

・自動化モデル

そこで上記の理論に対して出現したのが自動化モデル。
実際に本や授業などで意識的に言語を学んで話せるようになった人もいるわけで
それを根拠とするのがこの考え方です。

例えば車の運転や自転車の運転など、いわゆる手続き記憶のようなものは
ほとんど意識せずに自動的に行われます。
これと同様に言語についても無意識的に使用されるようになるまで
学ぶ(自動化する)ことが言語習得に結びつくのではないかという理論です。

個人的にはこちらのほうが理にかなっているように思いますが
ただ確かに、自動化しようと思ったもの以外も知らないうちに
表現できるようになっていたりするものです。。
意識と無意識ということについてはまだまだ言語学習においても
解明が必要なようですね。

 

2020/7/18追記:新しく内容を増やして記事を書き直しました

第二言語習得論/クラッシェンのモニター・モデルについて【英語など言語学習者向け】 – 脳内ライブラリアン

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