TOEFLをぼちぼち受けようと思っていまして日々少しずつ勉強しています。大抵の日本人はそうだと思うのですが、SpeakingやWritingが鬼門で、「読める」ではなく「使える」表現を増やさねばと日々思っています。そこで、よく使われる表現をまとめて記事にしていきますので、TOEFL受験を考えている方は一緒にぜひ勉強して行ってください。類語との違いを考慮した単語の意味と(TOEFL的に)使えそうな共起表現、例文を簡単にまとめていきます。
今回はTOEFLでは頻用される意見に「反対する」という表現をまとめてみました。
またこうしたTOEFLで出てくる英語や学術英語・論文英語を使えるものにすべく毎日twitterでも英語表現をつぶやいていますのでご興味ある方はどうぞ。
tosuke@TOEFL・論文・学術英語の学習用 / Twitter
disagree
【意味】
反対する
▶︎人や物に対して「反対する」という意味を持ちます。他の表現は「議論」「主張」など物事に対して目的語を取るものが多そうなので、その点が異なるところでしょうか。
▶︎なお、agreeは印欧祖語でgwere-(好ましい)という意味からきており、そこから賛成という意味になっています。同じ語源としてgrace, grateful, congratulationなどがあります。dis-は逆の意味を示してますね。
【共起表現】
disagree with ~
(人に)反対する
disagree on ~
(〜ということ)に反対する
disagree to ~
(議論や説得の上で〜ということ)に反対する
▶︎前置詞によって人を対象とするか物事を対象とするかが異なる点に注意が必要ですね。
【例文】
The man disagrees with the announcement, which is about saving energy.
男性はエネルギー節約に関する告知に対して反対を示している。
The woman disagrees with the man because she has no benefit.
その女性は自分には利益がないため、その男性に反対した。
▶︎大学からの意見や告知に対して学生が意見する、という体をとるTOEFL speaking sectionのtask2で重宝します。
dispute
【意味】
異を唱える
▶︎反論する、議論する、対立する意見を述べるといった議論の場面が想定されやすい動詞です。
▶︎もともとラテン語putare (count, consider)という意味で「議論する」ぐらいの意味合いでしたが、徐々に「異を唱える」方向に変わっていったようです。印欧祖語はpau-でcut, strikeなどの意味があり、account, amputate(いわゆるアンプタ), compute, depute(委任する), impute(~のせいにする), repute(評判)が同じ語源となるようです。
▶︎depute, imputeは責任や物事を切り離してお願い、あるいは押し付けるようなイメージでしょうか。reputeはre-(何度も)+putare- (数える、考える)→評判という感じですね。
【共起表現】
dispute that ~
〜ということに異を唱える
dispute with ~
〜に対して異を唱える
▶︎that節をとれることも特徴です。
【例文】
The lecturer disputes this by explaining that ~.
講演者は〜という説明することでこの点について意を唱えている。
▶︎対立する議論が出題されやすいTOEFL writing section integrated taskで役立つ表現です。
refute
【意味】
誤りを証明する、論駁する
▶︎(証拠を持って)否定するという意味なので、何かそれなりの証拠がある場合に適しています。類語としてはdisproveです。
【共起表現】
refute the claim
その主張を否定する
refute the argument
その議論を否定する
refute the theory
その理論を否定する
【例文】
The lecturer refutes the argument in the reading.
文章中での議論を講演者は否定している。
The evidence immediately refute this theory.
この証拠によってその理論は即座に否定される。
▶︎writing sectionのintegrated taskでは根拠を持って議論を否定していくパターンの講義が多いと思いますので、ぴったりの表現で役に立ちます。
dismiss
【意味】
原義は離れた(dis)ところへ送る(miss)こと
→退ける
▶︎裁判関係の用語として使われたり、解雇するという意味でも使われます。また、パソコンでも確認してメッセージを消すときに”dismiss”というボタンが出てきたりしますね。
【共起表現】
dismiss ~ as …
〜を…として退ける
dismiss the suggestion
提案を退ける
dismiss the case
訴え(訴訟)を取り下げる
dismiss the claim
請求を取り下げる
【例文】
He dismissed the suggestion as a nonsense.
彼はその提案を意味がないものとして退けた
The lecturer dismiss the main idea of the reading.
講演者はその文の主な考えを否定した。
▶︎こちらもwriting sectionで意見を否定する場合の言い換えとして役立ちます。
deny
【意味】
否定する
▶︎非難やうわさを否定するという意味で用いられやすいです。
【共起表現】
deny the claim
主張を否定する
deny the allegations
疑惑を否定する
deny the request
要求を拒否する
deny that ~
〜を否定する
▶︎こちらもrefuteと同様にthat節がとれる動詞です。なお、否定する以外に、拒否するという意味もあります。これは共起表現にあるように「(要求・要望を)拒否する」という意味を持ちます。refuseやrejectとは少し異なったものとなります。以下のページが参考になるかもしれません。
reject / refuse / decline / denyの意味の違い | ネイティブと英語について話したこと
【例文】
I am not denying the importance of equality
平等の重要性は否定しない。
The lecturer denies the idea in the reading.
講演者は文章中の考えについて否定している。
cast doubts on ~
【意味】
〜に疑問を呈する
▶︎disputeの類語になるがそれより弱い印象です。
【共起表現】
cast doubts on the argument
その議論に対して疑問を投げかける
【例文】
The lecturer casts doubts on the argument in the reading.
講演者は文章中での議論に対して疑問を投げかけている。
▶︎これもwriting sectionで頻回に使いたくなる表現です。
question
【意味】
(正当性・価値などを)疑う、疑問を抱く
【共起表現】
question the assumption
仮定を疑う
question the validity
有効性/妥当性を疑う
question the legitimacy
正当性を疑う
【例文】
I question the assumption when things go wrong.
物事がうまくいかないときはその仮定を疑う。
I questioned the validity of the data.
そのデータの妥当性を疑った。
▶︎こちらも疑うという表現ですが、物事の正当性や価値を問うので、writingやspeaking sectionで見られるような議論にはあまり適さないかもしれません。表現の一つとして参考までに。
まとめ
最後にまとめてみますと
disagree – 反対する、前置詞によって人やものを対象にしうる
dispute – 異を唱える、議論の場面で意見に反対する
refute – 誤りを証明する、証拠を持って間違いを示す
dismiss – 原義は退ける、意見の否定のほか裁判に関連した用語としても使います
deny – 非難や噂を否定する、拒否するという意味も持っています
cast doubt on – 疑問を呈する、disputeに近いですがやや弱い表現です
question – 正当性や価値を疑う
いずれもwriting sectionやspeaking sectionで役立つ動詞だと思いますので、特に長文となるwritingでは表現が被らないように使い分けてみるのが良いと思います。前置詞の使い方は微妙にそれぞれ異なるので注意しましょう。
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(語源はこちらからEtymonline.com)
(勉強の方法はこちらを参照中級者から上級者になれる着実な英語の勉強法『英語独習法』レビュー – 脳内ライブラリアン)
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