前回の話に引き続いて言語学習について
言語を学ぶ場合、文法っていらないという過激な教育論者もいますが
どちらかと言うと少数派のように思います。
大人が言語を学習するときは文法事項を知った上で文を書いたり
話したりしたほうが、例文のみから覚えていくよりは遥かに
応用が効くし、効率が良いでしょう。
よく赤ちゃんが言語を学ぶように、とス◯ードラーニングのCMとかで
言っていますが、母語を学ぶ場合は確かに文法なんて学びません。
日本語を習得した我々が「は」「が」とか助詞の使い分けや
動詞の活用形なんて学ぶでしょうか。当然学びません。
そこで出てきたのが言語学者のノーム・チョムスキーが説いた「普遍文法」という
考え方です。
簡単に言えば、文法は学んで得るものではなく
もともと生得的に文法のもととなるものが
脳に予め用意されているということ。
実際子どもはいちいち教えられない文法まで習得していることが
この説を説明する強い根拠となっています。
第二言語習得の場合はどうなのか、については次回書いてみます。
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