今回は専門の話。
2020.5.1にNeurologyから群発頭痛の発作期治療としての
プレドニンのRCTの論文が出ました。
群発頭痛といえば
今まで発作期→再発予防期の薬剤までのつなぎに
酸素投与ぐらいしかなかった印象で
プレドニンは効果あるけれど
エキスパートオピニオン止まりだったと思うのですが
ついにRCTが出たみたいです。
論文名と雑誌は以下です↓
“Prednisone in Short-term Prevention of Episodic Cluster Headache”
Neurology April 14, 2020; 94 (15 Supplement)
まだabstractしかみられませんが
プレドニゾン100mgを5日間→20mgずつ漸減と
プラセボ群の比較で
109名の被験者をITT解析しています。
primary endpointは最初の1週間以内における発作回数としています。
結果としては
primary endpointの発作の平均回数が
プレドニゾン群 7.1回 (SD: 6.5, 95%CI 5.3 8.9) vs
プラセボ群 9.5回(SD: 6.0, 95%CI 7.9 11.2], p=0.02)
だったようです。
さらに1週間後の発作消失が
プレドニゾン群で34.7%に対してプラセボ群では7.4%でした。
臨床的に群発頭痛って自分で診断した人は一人くらいしかいないので
全体の印象はよくわからないのですが
結構しっかり差が出ていますね。
これで大手を振ってプレドニンが使えますね。
細かい内容はまた出たら読みたいところです。
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