さて今日から神経内科学会が開催されており、北海道に来ております。
脳卒中の講演で話されていたのですが5/16付けのNEJMから
tPAの治療適応時間を揺るがす新しいエビデンスが出て来たようです。
”MRI-Guided Thrombolysis for Stroke with Unknown Time of Onset”という論文ですが
概要としてはwake up strokeと呼ばれる最終健在がよく分からない脳梗塞に対して
MRIでdiffusion highだがFLAIRで異常が描出されない場合に
tPAをうったところどうなるか、という研究です。
最終健在がむしろ4.5時間以上ではっきりしている場合はうっていません。
結果としてはmedian mRSがtPA群で1、placebo群で2という結果で
副作用は有意差なくやはりtPA有効だったようでした。
これはまた救急隊とのやり取りがややこしくなりそうですね・・・。
ガイドラインも改訂されるのでしょうか。
神経内科医の仕事がまた増えていきますね。
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