【生きる目的が分からなくなってしまった人へ】フリードリヒ・ニーチェの思想①

「神は死んだ!」に代表されるセンセーショナルな言葉で、今なお影響を与え続ける19世紀の哲学者、ニーチェ。今回からはニーチェを紹介しようと思います。

 

ニーチェはその刺激の強さゆえに、というところがあるかもしれませんが、解説本も原著も読んでいて抜群に面白く、心の根っこに訴えてくるものがあります。

 

アニメや漫画、映画などで力を求める魅力的な悪役っていますよね。『ドラゴンボール』でいうベジータとか『幽遊白書』でいう戸愚呂(弟)みたいな。

 

欲望や力に忠実である、っていうのはまるで悪いことのように描かれるので彼らは悪役として登場しますが、なんかどうもそこに納得しきれない。だからこそ、魅力を感じるのかなと思うのです。

 

また、日常で人間味がある人、というと、自分の利益にそれなりに正直な人だと思うんです。

 

こうした人たちに比べると、道徳や善を強調しすぎることはどうも胡散臭くみえてきます。この道徳や善を全面に押し出した「既存の思想を軒並みぶち倒す」のが、ニーチェです。本当に軒並み倒していくのが爽快であり、また価値観の大きな転回を感じます。

 

そんなニーチェの考えの軸をざっくりと追っていきます。

  

エリート人生の哲学者とは違う

まずはそのような思想に至ったニーチェの人生を簡単に振り返りたいと思います。

 

今までの記事ではカントやJSミルなどに触れてきましたが、彼らは確実にエリートです。若いころから頭角を現し、名門大学の教授として君臨します。ミルなんてエリート教育を受けたTHEエリートですね。

 

これに対して、ニーチェは確かに若い頃はエリートでした。同じように大学教授になり、論文も認められ、超有名な音楽家(ワーグナー)とも友人であり、順風満帆な雰囲気が漂います。

 

ただ、その後は病気による不運なのかその主張がエッジが効きすぎていたからか徐々にぼろぼろになっていきます。病気、辞職、失恋、孤独、発狂、孤独な死とそれはもう辛い人生にみえます。だからこそ、強く人生に立ち向かっていく思想が花開いたとも言えるわけです。 

 

それまでの思想は個人というよりは社会という客観的な立場から良い社会とは何か、良い生き方とは何か、を説いたものが多く、個人の立場にここまで強く焦点を当てたものは多くありません。辛い人生を送ったニーチェだからこそ、深く個人の人生の意味を掘り下げることができたのかと思います。

 

次の記事でニーチェの人生について紹介していきます。

 

 

参考文献: 

紹介記事はこちらです。

初めてニーチェを読む人にお勧めの本紹介 – 脳内ライブラリアン

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ニーチェはこう考えた (ちくまプリマー新書)

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ツァラトゥストラかく語りき (河出文庫)

 

 

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