今度こそ継続して書こう、と思いながらまたブログを書く間隔が空いてしまいました。
ブログ書くのってなかなか持続できないなあ、なんとかならないかなあ
というのを考察したのが今回の記事です。
ネット上のブログをみると、最初のうちだけで止まってしまっている人は一杯います。
逆にすごく長く続いて、書籍化までされているような人もいます。
書籍化されないまでも長く続いているブログであれば活発な意見交換がなされていることが多いです。
どうして長く続けることが難しいんでしょうか。
ブログなどでアウトプットをすること、は一番効率の良い勉強法であるといわれています。それにもかかわらず、アウトプットの継続ができない。
自分の場合、理由としてこんなことがありました
・書くメリットがはっきりしない
・書く内容がみつからない
・ブログを書く時間がない
そんな悩みを本から学びつつ、具体的に解決法を調べてみました。
目次:
書くメリットがはっきりしない
ブログを書く意味って何でしょうか。
自分の場合は読書で学んだことを、つなげる先が見つからず
その知識をどうにか深めたい、ということが最初に浮かんだことでした。
「ただ読む」ということは、文章を書くことと違って、楽です。
時間もかからない、構成に頭を悩ませることもない、批判されることもない。
しかし、それって意味があるって言えるんでしょうか。
その内容をもとに何か議論をしたり、文章を書いたりと外に出していくことで
初めて自分に影響を与えているといえるでしょう。
またアウトプットをすること自体が冒頭に書いた通り、学習・記憶の面では
優れています。コロンビア大学の心理学者による研究では、本に書かれた
人物プロフィールの暗唱を「覚える時間(インプット)」と
「練習する時間(アウトプット)」を指定し、こどもたちにやらせたところ
約40%をインプットに割く(年長児では30%)場合が最も成績が良かった
とされています。全くほかの学習内容でも同様とは限りませんが
アウトプットの機会を多く設けることが重要であることは間違いないと思います。
書く内容がみつからない
普段の仕事でなかなか時間に追われて書く事がみつからない
頻繁に更新しようとすると何を書けばいいか困ってしまう
こういった疑問に対しては『20歳の自分に受けさせたい文章講義』という
本がうまく答えてくれました。
ベストセラーとなった『嫌われる勇気』のライターである古賀史健さんの本なのですが
文章を書こうと思ってかけない、そんな人へのアドバイスが詰め込まれています。
その中では文章を書く、ということは
伝えたい頭の中のぐるぐるを翻訳する、ことだと書いてあります。
どういうことなのか。
例えば自分が「この症状はある病気を診断するのにとても役立つ!ぜひ診断に役立ててほしい!」という医学的な知識を人に伝えようとした場合。
普通の患者さんに伝えようと思ったら、専門用語は使わずに噛み砕いて
書く必要があります。さらにどれくらい症状が続いたら受診するとよいのか
どんな検査をされるのか、どこの科を受診するのか
といった情報も書くとより自分の目的が達成されやすいでしょう。
逆に同業者であれば専門用語を使って簡潔にまとめつつ、
ほかにどんな病気が紛らわしいのか、どんな検査が診断に有用なのか
その情報の根拠となる論文はどれなのか、などを伝えると
この情報が「役立つぞ!」ということをよりうまく伝えることができます。
つまり、自分の頭の中の伝えたいこと(=ぐるぐる)を文章にして
「読者」にわかるように言葉を選ぶ、ことが文章を書くということなんです。
こうなると「読み手」と「伝えたいこと」を自分に問いかけていけば
自ずと言葉は出てくるのではないでしょうか。
ここで言葉にしたときに、自分が伝えたかったことを見直すことで
自分の中にある情報を再構築・再発見・再認識
することが書かなければ気づかなかったことに
気づくことができる、という点で一番の学びの機会になるのだと思います。
ブログを書く時間がない
これには2パターンの理由があるように思います。
一つは書くことにあてる時間がもったいないと感じてしまう場合
もう一つは書く時間自体が本当にない場合
時間がもったいない場合というのはつまり他の行動に比べて
書くことの優先順位が低いということに他なりません。
確かに書くことは時間もかかるし、レスポンスもあるかどうかわからないし
あえてそれをしなくても生活はおくれるし、やらなくてもいいことかもしれません。
ただ、書くことは自分の伝えたいことを人に伝わるように整理して論理づけて
考えていくことであり、せっかくの自分の考えや知識をそのまま
誰にも伝えようとせず押し込めておくのはもったいないのではないでしょうか。
意外と世の中みんな同じようなことで悩んだり、同じようなことでつまづいたり
している人は多くいるはずです。
そうした人の役に立つことはあるでしょうし、場合によってはお互いに刺激して自分の役に立つこともあるかもしれません。
そう考えるとふと自分が思ったこと、程度であっても書く価値はあるものだと
思います。
また、もう一つのパターンの短い時間しか残されていない場合はどうするか。
結構自分は今回の文章にも時間がかかってしまいましたが、書こうと思えば
短い文章でも書けるんです。
といってただのツイッターではそれだけで書く能力が磨かれるわけではないので
最低限の構成要素として、主張・理由・根拠の3本立てで書くのはどうでしょうか。
論理的な文章にはなると思います。
ちなみに長い文章を書きたい場合でも長時間の空きは必要ありません。
人間の集中力は意外と思っているほど長く持たないようです。
5-10分程度であれば集中は十分保てますが30分,60分となってくると
どんどん集中力は低下します。
その根拠として最近の研究では分散学習のほうが効果が高いことが
証明されています。短時間に様々な分野の勉強をして、毎日繰り返すほうが
一日で長時間一つのことに取り組むよりも成績の上昇がいいことがわかっています。
文章についても少しずつ構築していったほうが、書いた内容を深く学べる
ことでしょう。
参考文献:
『脳が認める勉強法 「学習の科学」が明かす驚きの真実』
ベネディクト・キャリー著 ダイヤモンド社
『ムダにならない勉強法』
樺沢紫苑著 サンマーク出版
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』
古賀史健 星海社新書
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