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約1年間独学で統計学に取り組んできた結果と反省

1年ほど前の3月頃、休暇をとっていた際に

統計検定なるものをみつけました。

 

当時も何を将来的にやろうか迷っていましたが

社会医学や公衆衛生学にも興味があったので

これをやってみよう、と思い統計学の勉強に取り組み始めました。

 

ただ当然ながら医師としての仕事をしている上に

子どもも生まれて家でも職場でも時間の余裕はありませんでした。

 

そんな中でもこまめにやりながら、気づけばもう1年近く

独学での勉強を続けてきました。

 

検定に受かるほど十分とは言えませんが

着実に初めに比べて知識はついてきています。

 

普段の仕事と直接には関連しないスキルを

磨きたいという方に一般化して知識をお伝えできると幸いです。

 

本職である医学や趣味でたまにやってた語学以外に

ここまで長期にきちんと取り組めたことはないので

今回独学が続けられて、かつ、ある程度知識をつけることができた

ポイントはどこなのか。

反省点も含めて考えてみたいと思います。

 

基礎からの積み重ね

「何事も基礎基本が大事」

言い古された話ですが、独りで学習するときにこれは意外と難しい。

 

実際、統計学を学び始めたときに

”確率密度関数や分布関数の定義”だとか

”確率密度関数の変数変換”だとか

”代表的な分布の特性関数・モーメント母関数”だとか

 

基本にあたる部分があるんですが、医学の世界側からみると

仮説検定のような応用分野がどうしても身近なんですね。

そうなると基本をすっ飛ばしてそちらをやりたくなるんですが

全然きちんと理解ができないです。

 

問題を解いていて、数式をみていても

「なんでここの式からこう変形する??」

というのが頻発します、、、。

 

 

 

統計学に限らず、一般化できると思うのですが

こうなる原因はいくつかあって

①何が基礎なのか初学者にはよくわからない

 (独学なので周りに熟達した人がいるとは限らない)

②基礎が身についているのかどうかわからない

 (評価してくれる人がいない)

ということ。

 

質問が気軽にできる上級者が周りにいれば一番いいのですが

独学というとそうはいかないことも多いでしょう。

独学で学ぶ場合は、学習を進めていく過程で

理解が進まないことや問題が解けないこと、で

何ができていないのかに気づいて、基礎を見直すことが必要かもしれません。

 

早寝早起きの習慣

たいていのビジネス本に書いてある気がしますが

これは本当に有効でした。

 

なぜ朝が良いのかは書いてある本によって異なりますが

精神科医の書かれた

『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術 樺沢紫苑著』

を参考にしますと

 

①朝は余分な情報が入っていないので最も脳の働きが良い

 (著者によると普段の時間の4倍の時間効率)

→そこまではいかない気もしますが

 数学や語学、文書を書くなど高度な集中が必要なものは

 明らかに効率が良いです

 

②仕事などの邪魔が入らない

→これもしかり、でLINEもこんな時間には来ないですし

 オンコールの当番でもなければ流石に仕事の電話も来ません

 そして、子どもも寝ている笑

 

朝起きられない人というのも一定数いるとは思いますが

自分ももともと決して朝いつも早いわけではありませんでした。

 

転機になったのは子どもの夜泣き、ですかね。

あらゆる時間に起こされるので、とにかく早めに寝るようになって

何時でもすぐに起きられるようになってしまいました。

実際そういった早く起きている人は、よほど短時間睡眠の人

でない限り早めに寝ているようです。

 

また、最初のうちは朝起きても、ついスマホをみて

マンガを読んでしまったり、布団の中でだらだらすることも

ありましたが(今でも多少やります)

 

一度習慣化してくると、作業効率が良くて楽しいので

起きて何かをするほうが楽しくなってきます。

 

これは独学だけに関わらず、ぜひともお勧めしたい習慣です。

 

まとまった時間を確保する

「毎日5分で~」と短時間の勉強の継続を推奨するかのような本が

ときどき見受けられますが、これには反する主張をしたいと思います。

 

特に語学、数学など普段の生活には直接関連しない項目を学ぶ際に

当てはまると思いますが、あまりに短時間だと全く学習が進みません。

 

例えば統計学でいうなら、問題を解くにしても、初めての内容だと

15-30分以上かかることはざらにあるので

解き終わらないうちに中途半端で終わってしまうと

理解が本当にわずかしか進まないんですね。

 

初めのうちは時間がないので15分程度でやっていましたが

それでも進みが遅いので最近はとにかく早めに起きて

もっと長く確保するようにしています。

 

そうすることで初めて知識と知識の間の関係が見いだせたり

(時間が経ちすぎると、忘れてしまって知識の関係性もうまく見いだせなくなる)

進行も早くなります。

 

普段の仕事と関連が深いような内容であれば、思い出す機会も増えるので

必ずしもこの限りではないでしょう。

 

不要なことは切り捨てる

 『知的戦闘力を高める 独学の技法 山口周著』では何かを独学するうえで

学ぶべき内容の戦略を立てる、ということをまず第一にやることとして挙げています。

 

「統計学」というジャンルで学ぶのではなくて、「なにをやりたいか」で

複数のジャンルにわたって学ぶ内容を決めるわけです。

 

自分の場合は臨床研究に応用できる範囲のことを学びたいという目的があるので

統計学は学びたいですが、そのうちの全てが要るわけではありません。

また、ほかに趣味かつそういった仕事をしたいこともあって

語学をやっていたときもありましたが

ひとまず今の状態では統計学を学ぶのにも時間を要するので

同時にやるのは諦めました。

 

やりたいことを明確にして、時間配分を厳しく調整する。

これももっと早くに気づいておけばよかったと思います。

 

やりたいことがわからない人にはこの本がおすすめです。

『先延ばしは1冊のノートでなくなる 大平信孝著』

 

実際この本で勧められているようなノート術は

数か月やって辞めてしまったのですが笑

 

大事なのはここで語られている内容で「ぶっとんだ目標をたてる」ということ。

こちらのまとめ記事が参考になります。

https://www.bookbang.jp/review/article/536353

 

現実からかけ離れたものでいいので

やりたいことを決めて(というか妄想して)

そこに向かって毎日やることを考える。

 

大事なのは「ぶっとんだ」ものであること。

今の延長線上にあるものは自分が心から望んでいるものではないことが多いので

それを断ち切るという意味合いです。

 

例えば自分の場合であれば

「医師として診療業務をする今の仕事」

の延長線上にあるのは、あくまでも「診療業務」であって

臨床研究者や起業などそういったことには直接結びつきません。

 

自分がやりたいことはもっと大きな視点で、統計学的なデータを用いて

困っている患者さんを減らしたい、ということなので

そうすると統計学を学習することは必須になりますし

普段の診療でもそれを意識して問題提起をしたり

今後のために論文を書く練習と実際書くことも進めたりしています。

自分のやりたいことに向かっていると思うと労があっても楽しいです。

 

これが学習の継続において

細かいテクニックよりも一番大切なことかもしれません。

 

 

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