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国際学会で使える英語表現【質疑応答編】

前回に引き続き国際学会で使われそうなフレーズを勉強していきます。今回は質疑応答で使われるフレーズと単語です。

前回記事はこちら

国際学会発表で使える英語表現【講演開始・終了編】

フレーズ集

座長側としての「質問の振り」、演者としての「質問の返答」、質問者としての「質問内容」について自分が学んでおきたい例を書いていきます。

質問の振り(座長)

We will now take questions.
では今から質問を受け付けます。

Does anyone have any questions?
どなたか質問はありますか?

Could we begin with the question from the gentleman/the lady?
そちらの男性/女性の方からの質問から始めたいと思います。

We have time for just one more question.
あと一つくらいであれば質問する時間があります。

We are running out of time.
時間切れです。

質問の返答(演者)

If you ask any questions I would be grateful if you could ask them slowly and clearly, as my English is a bit rusty*1.
もし質問されるのであれば私は英語が少し苦手なのでゆっくりはっきりと発言してもらえると嬉しいです。

I didn’t get the first/last part.
初めの部分/終わりの部分がわかりませんでした。

Could you repeat the question again?
もう一度言っていただけますか?

If I heard the question correctly, the answer would be no.
質問を私が正しく聞いているなら、答えはnoだと思います。

That is an intriguing/interesting question, and I’m glad you raise the question.
それは興味深い質問です。そのような質問を提示いただけて嬉しく思います。

Hopefully one day, we will have a best answer for you.
できればそのうちに最良の回答を得たいところです。

質問の内容(質問者)

Thank you for your insightful presentation.
洞察に富んだプレゼンテーションありがとうございました。

I have a question with regard to the methodology used in your study
研究の方法論について質問があります。

In the early part of your presentation, you mentioned ~.
プレゼンテーションの初めの方であなたは〜と言っていました。

単語

question

単語の意味は誰でもわかると思うのでcollocationを中心に確認してみます。

前置詞ではabout,onがつくことでより詳細に質問の内容を提示します。onは特定のトピックやテーマを示す意味で使われますので

I have a question on your methodology.
方法について質問があります。

と言った形で使用できるかと思われます。

動詞としてはask, answer, haveと組み合わされることが多いですが、他に質問を受け付けると言った意味でtake questionsという表現もあります。他に疑問を提起するという意味でraise the question
という使い方もあり、上記のフレーズのように「話題に上げてくれて有難うございます」という意味で使われます。同様の表現としてbring it upというidiomも覚えておきたいです。日常会話でも使われるidiomなので、こちらも参考にしていただくと良いかもしれません。

You brought it up.:君が言い出したんじゃないか | YOSHIのネイティブフレーズ

begin with, start with, start by

前回記事でも紹介しましたが、質疑応答を開始する場面でも使えます。

rusty

「錆びた」という意味の形容詞ですがskillについては「十分に練習されていないのでうまくない」と言った意味を持ちます。海外留学経験がない、とかならピッタリな気がしますね。

interesting, intriguing, fascinating, insightful

それぞれ意味は少し異なりますが、いずれも発表に興味を示したり、褒めるような表現になるかと思います。interestingが最も簡単な表現ですが、そればかり使うのもなんなので、バリエーションを増やしておきたいところです。

intrigueは動詞で”make somebody very interested”という意味があり、interestingよりもさらに強く知りたいという気持ちを高めるものです。

The concept intrigued me.
私はそのコンセプトをより知りたくなった。

というような形で対象を主語に使うことができます。ing形は形容詞として用いられており

These discoveries raise intriguing questions.(Oxford learner’s dictionaryより)
これらの発見は大変興味深い疑問を提起した。

という使い方がされます。fascinateも同様に人を対象とした動詞であると同時にing形をとることで形容詞として用いられます。これも辞書的にはinterestingを強めたものと定義されています。attractiveの意味も含まれているのが特徴的です。

Medical technology has fascinated humans.
医療技術は人々を魅了してきた。

insightfulは少し毛色が異なりますが、研究での発見に対する感想としては使いやすく、適した表現だと覆います。

early/ latter/ end

質問や返答をする際に「初めの方」「終わりの方」と言った表現が必要となる時がありますが、そんな時にはearly, latterといった単語が役立ちます。in the early part of ~, in the latter part of ~とすれば具体的にどのあたりの話かを絞り込むことができますね。

他に、発表する側として内容をいくつかに分割する場合は、in the first part, in the last partといった表現も有用です。なお、終わりについてはat the end of my presentationのように指定する範囲が狭いためatとなる点にも注意したいです。

with regard to

「〜に関して」で使える汎用的な表現です。他にも同様の表現はかなりあります。

-regarding
-concerning
-as for
-in terms of
-in relation to
-in reference to

一部については使い分けについてまとめてみましたのでこちらの記事も参照ください。

次回は学会や発表について使用されることも多くなったオンラインチャットでよく使うフレーズをまとめてみたいと思います。

参考動画・サイト・書籍

参考動画

American Heart Association公式の心不全ガイドラインレクチャー動画です
https://www.youtube.com/watch?v=1Q4Ba79BZY8

American Academy of Neurologyのpress conferenceの動画です
https://www.youtube.com/watch?v=x4CbHZB7_qU

AHAのレクチャー動画
https://www.youtube.com/watch?v=zsHIvtbBxzM

AHAですがstrokeに関する発表動画です
https://www.youtube.com/watch?v=V_I_Gdeh4As

参考サイト

アカデミアに限った表現となると意外と少ないのですが、以下のサイトにいくつか表現がありました。

https://www.library.osaka-u.ac.jp/doc/TA_20160624_EN.pdf

http://scienceandtechnology.jp/archives/31410

https://www.shadoten.com/lab/international_conference/

参考書籍

*1『ネイティブが教える 日本人研究者のための国際学会プレゼン戦略』

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