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30年の縦断研究からみた新規抗てんかん薬の効果とは②

昨日は結局仕事で更新できず
ここのところ順調だった連続更新が一旦止まりましたが
まあどうにもならなかったので気にせずいきます。

 

今回は引き続き前回紹介したてんかんの縦断研究の論文の話。

 

Treatment Outcome in Patients With Newly Diagnosed Epilepsy Treated With Established and New Antiepileptic Drugs A 30-year Longitudinal Study

JAMA Neurol. 2018 Mar 1;75(3):279-286. doi: 10.1001/jamaneurol.2017.3949.

 

新規抗てんかん薬でも寛解率に変化がなかった、ということの他に
以前にも同じようなデータはありましたが、その患者にとっての
第一選択薬、第二選択薬、第三選択薬、第四、、、、とそれぞれ
薬剤を使っていった場合の寛解率の変化についても言及されています。

 

すると、1st regimenでは50.5%(820名)ですが
2ndで11.6%寛解率が増加するのみ、3rdではそれが4.1%、
4th以降は1%未満となっています。

 

初期に選択薬された薬剤で寛解しない場合寛解率はガクッと下がる
ということは知られていましたが薬剤の選択肢増えてきている割には
相変わらずなんだなあというのが正直な感想です。

 

今までに何剤か使用してきた人は確かに何を追加しても
変わらないことは多いですね。新規薬でピタッと止まる場合も
経験としてはありますが、、、取り立てて多いほどではないです。

 

そうなるとやはり寛解しない人というのは前回の話でいう
そもそもてんかんではない人とか薬剤の機序がそもそも現時点での
薬では効かないタイプという可能性は大いにありそうです。

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