さて、夜になると娘が咳き上げ嘔吐する毎日が続いていますが、自分は奇跡的に元気でやっております。ちまちま英語で勉強したことをあげていきます。
目次:
単語の意味と共起表現
まず、それぞれの単語の意味から見ていきます。
・influence
the power to have an effect on people or things, or a person or thing that is able to do this
・impact
a powerful effect that something, especially something new, has on a situation or person
Cambridge Dictionary | English Dictionary, Translations & Thesaurus より引用
influenceの方は「人やものに影響を与えて、何かを可能にさせる」といった意味合いに対して、impactは「“特に何か新しいもの“で人や状況に強い影響を与える」とより強い意味合いになっています。
こちらのページでも同様のことが語られていますね。
特別講座 – モーガン先生の英単語の使い分け講座 – 英作文のフルーツフルイングリッシュ
続いてコーパス(Skell)を見ていきます。こちらは動詞形を中心に確認します。
動詞形において、impactの主語になりやすいものは
pollution, HIV, issue, storm, hurricane, development
などのように社会的に影響の大きい災害や問題、あるいは発展といったものが多いです。
これに対してinfluenceでは
factor, culture, music, idea, philosophy, language, theory
など思想や文化に関連したワードが並びます。
同様にimpactの目的語になりやすいものを見てみます。
health, life, community, economy, environment, industry, outcome
などこちらも社会的なある業界・分野を対象としています。
influenceでは
development, outcome, decision, behavior, culture, opinion, design
など業界・分野というよりもう少し抽象的な概念が多いように思います。
というわけで違いとしては、impactは「より強く社会的に大きな影響」を示すのに対して、influenceは「思想や文化的な影響などで、影響としてはimpactと比較すると強くはない」と言えるのではないでしょうか。
医学論文を含めた用例
・influence
Review: cognitive care and combined cognitive and emotional care interventions may influence patients’ health outcomes
influenceの方が影響が弱いという印象でいくと、mayと組み合わせられるのはなんとなく納得がいきます。
Drug Regulation and Pricing — Can Regulators Influence Affordability?
(N Engl J Med 2016; 374:1807-1809)
こちらも疑問形でやや弱い繋がりが弱いです。また対象となる単語も社会的に大きな単位というよりやや抽象的な単語となっています。
・impact
Impact of Multiple Social Determinants of Health on Incident Stroke
Stroke, (2020), 2445-2453, 51(8)
脳梗塞に対するSocialな影響を見た論文ということで、先ほど見た通り社会的な因子が“影響“の主体となっているので、impactという感じですね。
Potential impact of missing outcome data on treatment effects in systematic reviews: imputation study
BMJ (Clinical research ed.), (2020), m2898, 370
共起表現でoutcomeという単語とも絡みがありましたが、このように使われることがあるようですね。
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