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ライティングスキル向上に役立つ英作文添削サイト3選+α【体験談あり】

当ブログでは日々コーパスを用いながら英語の勉強を進めていますが、インプットの方法はこれで楽しくやっているものの、アウトプットをしないとやはり英語は使えるようになってきません。TOEFLでもwriting section, speaking sectionが鬼門ですし、英語の使用で今後問題となってくるのは論文作成などでしょう。

そこでライティングの向上に役立つ英作文添削サイトを色々利用してみたので、実際の体験談を交えて一度まとめてみたいと思います。

そもそもライティングやその添削・見直しがなぜ必要か?

インターネットやスマートフォンが大幅に普及したことで、英語においてインプットする材料というのは大量に溢れています。ネットでのニュース記事やYouTubeの英語教育チャンネル、TEDのような教育講演など多種多様な英語の情報がほとんど無料で手に入るわけです。ただ、インプットだけで英語力が向上するかというと普通はそうではなく、アウトプットが必須です。

アウトプットしようとすることのメリットの一つは言葉の使い方の間違いや不足している表現について、気づくことができるという点です。

日本語でも文章を書くときは試行錯誤しながら様々な言葉の候補を選択しつつ、書き進めるわけですが、英語においても同様です。ただ英語の場合、どうしても適切な表現が思いつかなかったり、使い方として正しいのか不安になることが多々あります。そこが自分ができていない部分に気づくチャンスとなるわけです。これはただ表現をインプットするだけでの勉強方法では気付かない点です。

また、覚えた表現を実際に使ったり、思い出そうとすることは記憶の定着にもつながります。自分は学生時代に3ヶ月ほどアメリカでの臨床実習を行ったことがあるのですが、その時は日々英語表現を学びながら使うことで多くの日常的な表現を定着させることができたように思います。使おうと思うことでインプットの方にも気合が入るのも利点でしょう。

ここで、アウトプットという場合、スピーキングとライティングがありますが、個人的には添削によってライティングスキルを磨くことをオススメしたいです。当ブログでおすすめしている『英語独習法(今井むつみ著)』を参考にしますと、ライティングの良い点は、書いたものを確認しながら何が間違っていたか、どういう癖があって間違いやすいかを正確に振り返ることができる点です。時制や冠詞といった文法の問題なのか、形容詞・動詞・名詞の選択やコロケーションは合っているのか、同じような表現の繰り返しになっていないか、文章が簡潔になっているか、など見直すことでどこに問題があるのかが記録として残ります。スピーキングですと録音するという手段はありますが、そうでなければなかなか正確性を磨いたり、表現の幅を広げたりするためのフィードバックがしにくいです。短い文でも時間をかけて磨き上げていくことで、初めからわかりやすい文章が書ける様に力がついていくのではないでしょうか。

ただ、ここで難しいのはどこが間違っているのか、自分だけでは気付かないことがあるという点です。一つ一つの表現を辞書等やコーパスを用いて確認していくことはできますが、時制や冠詞、文の構成など自分では気付けない部分も多くあります。そこで役立つのが英文の添削サイトです。自分で気づけない不自然な英語を直してくれますし、その理由についても教えてくれることが多いです。一度意識に上ることができればその後は気をつけることができるので、着実に力をつけるためには大変役立ちます。また有料のものが基本ですが、お金を払う分、強制的に学び取ろうという動機付けも同時に行われます笑

というわけで今回はライティングスキル向上に役立つ英文添削サイトを有料2つ、無料1つの紹介と、合わせて使いたいAIによる英語添削アプリGrammarlyについて紹介したいと思います。

① Fruitful English

まずはこちら、Fruitful English

フルーツフルイングリッシュ

とりあえず誰もが気になる料金から先に触れていきます笑

チケット制の英作文添削サイトで、チケット1枚で添削、2枚で解説付き添削をしてもらえます。チケット1枚あたりの値段は購入する単位によって変わりますが、一番少ない単位で20枚(11000円)となっており、1枚あたり550円となっています。最も多い数ですと265枚(132000円)ですので1枚あたり約498円となります。

なお、チケット1枚につき600文字まで添削してもらえます。単語数でいくと概ね100words程度になるのではないかと思います。つまり、解説付きであれば100wordsあたり1000円〜1100円というところですね。

添削してもらえる内容は結構何でもありまして、日記、メール、自由英作文、課題に沿った作文、TOEFL/英検/IELTSなどの試験対策など幅広く対応しています。ちなみにTOEFLのwriting sectionは概ね300wordsほどで構成されますが、チケットはなぜか9枚とやや高めです。解説の難しさゆえにかもしれません。

ちょっとしたエッセイの文章を書いてネイティブの講師に解説付きの添削をしていただいて、何度か練習してみましたが、とりあえず添削の返事は褒め上手ですね笑
“Your phrasing and grammar are both very natural!”みたいな感じで褒めてくれます。添削内容もしっかりしていまして、文の構造の問題か、不自然な表現か、あるいは他の表現の提案など修正した大まかな理由を分類した上で、それぞれなぜそのように添削したのかをきちんと書いてくれています。この辺りの感覚はやはりネイティブに教えられないとわからないことも多いのではないでしょうか。他の添削サイトもそれなりにお値段がするのですが、値段分の仕事はきっちりされている感じですね。

またFruitful Englishは日々の学習コンテンツや講座、テキストなどがやたらと充実しています。中でも「日替わりテスト」「日替わり英作文」のコンテンツはなかなか内容が良くて、和訳に対して自分で()を埋めたり、短文を書いたりするものなのですが、よく日本語では使う言い回しでありながら、絶妙に間違えやすい内容が出てきますので「ぐぬぬ」という思いをしながら学べます。似たようなアプリなどはあるのではないかとも思いますが、このコンテンツをやるだけでも結構楽しいのではないでしょうか。

反面コンテンツが多すぎる分、初めてログインした時には何がどこにあるやら迷子になりやすいです。慣れれば良いのだろうとは思いますが、どうしても最初はわかりづらさがありますね。

比較的メジャーな添削サイトだけあってコンテンツ含めて出来が良いと思います。チケット制であることも自分のペースで勉強できることに繋がるので、ある程度の料金が許容できればお勧めできます。

② IDIY

続いて、同じく有料添削サイトであるIDIY。

166円からの英語添削アイディー

こちらも料金体系から触れていきますと、単語数毎のポイント制となっており、解説ありの自由英作文では1ポイント=1単語となっています。作文の内容と解説の有無によって必要となるポイントが変わりますがFruitful Englishとは異なり、必要なポイントの量に倍ほどの差はありません。英語を学ぶためには上述したように間違っている理由を知ってフィードバックをかけることが重要だと思いますので、解説は基本的にアリが良いと思います。

1ポイントの値段はやはり多く購入すると安くなるようになっていますので、少ない単位で100ポイント以上だと1ポイントあたり12円、1000ポイント以上となると1ポイントあたり8.9円と安くなります。単位がそれぞれのサイトで異なるので比較がしにくいですが、こちらも100単語ですと890~1200円というところなので、概ねFruitful Englishと変わりはないのではないでしょうか。

ただ、IDIYが独特で面白いのは定期券制度というのがあるところ。1日1回添削サービスを利用できて自由英作文1回50単語+解説付きの場合だと月に7678円(1回あたり233円)となります。解説なしだともっと安くはなりますが、やはり勉強のためには解説が欲しいので、現実的に利用したいのはこの辺りの価格帯でしょうか。1回100単語になるとさらに6000円程度増えます。

毎日50words分添削をできてこの値段というのは他ではなかなかみられません。毎日そこまでやる勇気がなくて申し込みはしていませんが笑

添削できる内容はこちらも幅広く日記、課題、自由英作文、課題持ち込み、メールなど幅広いです。自由英作文のエッセイ添削を実際利用してみましたが、修正した理由を含めて丁寧に書いていただけたと思います。修正した理由の分類などのフォーマットはなかったのでメッセージとして添削した講師の方が細かく書いている感じでした。そしてこちらも(社交辞令ですけれど)褒めてくれています笑

IDIYも英語講座などはありますが、Fruitful Englishほど多量に他のコンテンツはありません。その分ユーザーインターフェースが良いので、パッと見て分かり易いです。スマホ用のアプリもあり、こちらも同様に使いやすかったです。

IDIYの他にない利点はおそらく定期券制度だと思いますので、試してみて合うようであれば毎日英作文に取り組むのもありなのではないでしょうか。ただ文章がぶつ切れになってしまいそうなので、論理的な長めの文に適さないのがデメリットですね。



③ HiNative

続いては無料の英語添削サイトであるHiNative。

HiNative

前身であるlang-8(現在は新規登録停止)は自分が学生の時からあったので結構な老舗ですね。言語を学びたいもの同士が集まって、自分の母語を教えつつ、代わりに第二言語を母語とする別の人に教えてもらうという相互扶助で成り立つサイトです。ユーザー同士が教え合うがゆえに無料という素晴らしい仕組みとなっています。学生時代に実は2-3年ほど使っていました。

文章の内容は一応ある程度はなんでも良いのですが、添削を行うのはあくまで素人のユーザーなので、例えば試験問題の解答例の長文をバーンと載せたり、あまりに専門的な内容を書いたりすると誰も添削しません笑日記が多いので、そこまで長くない日記をちょこちょこ書いたりするのが良いのではないでしょうか。添削する側もユーザーなので、解説もつけてくれたりそうでなかったりしますが、「こっちの方が自然だよ」とかざっくりした解説であることも多いです。

ユーザー同士で親交を結んだりもできるので、良い学習パートナーを見つけられると一番良いですね。また、有料会員になると優先して添削してもらえるチケットがもらえたりするので課金して積極的に取り組むのもアリです。年間9600円で月10枚チケットがもらえる体系となっています。他に比べると圧倒的に安いですが上述したように添削を行うのはあくまでユーザーですのでそこの違いが大きいです。

また他にもQ&Aで言語を教え合うサービスもあったり、言葉の使い方について交流しながら沢山学べる仕組みとなっています。Q&Aは”〇〇 △△ 違い”で検索するとgoogleでもよく出てきますね。

添削の質という点ではどうしても劣るので目的によりけりではありますが、ひとまず比較的日常的な表現で単語を使い慣れたりしたいのであれば、無料ですし気軽にお勧めできます。有料サービスとして相互添削以外にも専任の英語講師がつくHiNative Trekというサービスがあるようですが、また別物ですので詳しい紹介はなしとします。



【番外編】Grammarly

これは添削サイトとはちょっと違いますが併用をおすすめしたいサービスです。

Grammarly: Free Online Writing Assistant

英文法の誤りや冗長な文章の修正、単語の代替案の提案をオンラインで行ってくれるソフトです。ネット上のページにテキストをコピペすると自動でザーッと添削して問題のある部分を抽出してくれます。文法ミス、スペルミス、フレーズのわかりやすい言い換え、同じ語を繰り返す場合の代案などを色分けして示してくれます。また、ワンクリックで適切な表現に修正をしてくれます。

iPad アプリ版の実際の画面です

また、iPadであればキーボードに登録することができますので、メモ帳などの任意のテキストアプリで使用することもできちゃいます。

無料版もありまして、基本的な文法の誤りやスペルチェックが主で類義語の提案などはありませんが、それだけでも十分に役には立ちます。有料版は全ての機能が使えて月12ドル〜となりますが、無料版に登録していると、ときおり数10%の割引セールの案内がきますので、使うなら無料版に登録してセールの案内を待つのが良いと思います。

自分は有料版に登録していますが、ざっと書くと結構な頻度でアラが出てきますので(特に冠詞!)とりあえず書いたらこれでチェックするというだけでも勉強になります。

添削サイトとの併用をオススメしたい理由としては余計な部分で添削する人の注意を削がないようにしたいという点です。上記の添削サイトはいずれもそれなりにお金がかかったりするものなので、文法やスペルミスばかり指摘されて、肝心の内容や細かいニュアンスの修正に力が入らなかったら残念ですよね。事前にチェックしておくことで、より添削の恩恵を得ることができるのではないかと思います。

海外の添削サイトは?

ちなみに「ネイティブ講師の人に頼むのであればそもそも日本のサービスじゃなくてもいいんじゃないか?実はそっちの方が安いんじゃないか?」と思って海外の添削サイトも少し調べてみたのですが、どうしても専門的な添削サイトばかり出てきてしまい(論文やビジネス向けなど)気軽に英語を勉強するようなサービスはあまりないですね。

例えばこの辺り。
Scribbr – We help students graduate!
Proofreading Services | Editing Services | Scribendi

お値段もむしろ高いのでサービスは大人しく日本で探した方が良さそうです。

まとめ

さて実際の体験に基づきつつ、添削サイトをいくつか紹介させていただきました。最後に再度特徴をまとめてみます。

・Fruitful English
添削は丁寧で他のコンテンツも充実、チケット制で値段は張りますが、見合う価値はありそうです。

・IDIY
添削は丁寧でシンプルに使いやすいサイトとなっています。
他に類をみない定期券制が魅力でしょうか。

・HiNative
無料ですが添削の解説の質はどうしても他と差があります。
書ける文章も限られますが、日記などで十分という人ならオススメです。

・Grammarly
単独で英語力を磨き上げるまではいきませんが、補助的に使うにはかなり役立ちます。

自身の英語学習における目標や目的に合わせてそれぞれ使ってみていただければ幸いです。

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