ChatGPTの英文添削能力がすごいのでTOEFL対策に使ってみた

さて、巷で話題のAI、“ChatGPT“を皆さんご存知でしょうか。

OpenAIというAI研究を目的とした会社から出された汎用人工知能(AGI; Artificial General Intelligence)で、2022年11月30日より研究のための試用期間としてユーザー登録すれば無料で使用できる状態となっています。

驚くべきなのはその能力の高さで、英語・日本語といった言語を問わず、またプライベートな質問から学術的な内容までジャンルを問わず、なんでもそれっぽい返事が出てきます。高度な内容としてはプログラミングのコードを書いたり、論文の添削までできてしまうようです。。。

となれば、当然TOEFLなどの英語の試験に対応する英文や添削もできるだろう!ということで試しにやってみました。使用例とどんな回答が得られるのかをご紹介したいと思います。

ちなみにChatGPTの登録は英語のサイトから行うので、登録方法がわからない場合はググってみてください。

*2023/1/10現在アクセスに制限がかかったり動作が不安定なことが多いです。これはユーザー数が増加していることを考えると、やむを得ないかもしれません。

使用例

使用例①TOEFL writing section independent taskの添削

まずはTOEFLのwritingのindependent taskと呼ばれるテーマに沿った自由記述形式の問題について、解答の添削を行ってみましょう。

最初に自分で書いた回答を準備しておきます。そしてchat GPTに以下の文言を入れてみます。

I ask you to rewrite my sentence in the TOEFL test writing section to be more academic, sophisticated, precise, and easy to get high-grade. Please keep the structure of the sentence and correct grammatical mistakes. Word counts are within 300 words. My sentence is “ここに書いた文章を入れます”.

表現は多少変えても同じように答えてくれると思いますが、伝えておきたいのは

①TOEFLテストのライティングセクションであることを述べること
→ChatGPTは2021年までのデータ知識があるので、TOEFLのテストは知ってますし、integrated, independent taskがあることまでわかってます。形式もなんとなく解答らしく、根拠を述べて最後に結論で締め括ってくれるので、そのまま伝えると良い感じに仕上げてくれます。

②文の構造はそのままにしておいてほしいこと
→変えたければ変えても良いのですが、論理的な文章を書かせようとすると同じことを繰り返し書いてしまったり不自然な表現が時々出てきます。また自分の勉強のためには「自分の伝えたいことをどうしたらより良い英語表現に変えられるか」を学ぶのが大事だと思うので、こうした指示があった方がよさそうです。

③文字数の指定と文法の訂正
→文字数は概ね指定したおいた方が自分の解答の参考にはなるだろうということと、文法は直せるとこは直してもらえると良いですね。ちなみに出てきた文章を後でGrammarlyにつっこむと微妙に意見の相違が出てきます(後述)。

では実際に自分のやや下手くそな文章がどう変わるかみてみましょう。今回は「環境保護に対して①車を使わないようにすること、②リサイクルを進めること、③植物性の食物を食べるようにすること、のどれが最も効果的か論じなさい」という問題に対して書いてみた回答です。

自分の書いた文章の冒頭はこちら。一応TOEFLの時間内で書いてますので恥ずかしい出来ですが、、、。

Environmental change is now a crucial problem for humans, and global warming and climate change are progressing gradually. Because these changes can affect all of us, everyone should deal with this issue. Although a lot of ideas, such as not using cars, promoting recycling, and eating vegan food, are suggested to protect the environment, we have to consider their adequate effect size.

さてこれをChatGPTに入れるとこうなります。

The current state of environmental change poses a critical challenge for humanity, with global warming and climate change making steady progress. While there are various suggestions for how to combat these problems, such as reducing car usage, promoting recycling, and eating a vegan diet, the impact of these actions varies.

なんというか全体にこなれた表現になっているのがわかります。全文はもっと長く350語くらいでしたが、こうした長文でもスイスイと添削してくれます。自分では思いつかないような表現も多用してくれるので勉強になること間違いありません。

使用例②添削した理由を尋ねる

さらに次のような言葉を入れると、なぜこのような表現を選んだかを解説してくれます。

Why do you rewrite the sentences below? Please give me the reason for choosing those words.
Original: “ここに添削前の文章を入れます”
Revised:”ここに添削後の文章を入れます”

例えば先ほどの文章について理由を尋ねると以下のような回答が得られました。

I chose the words “critical challenge” and “steady progress” to make the sentence more sophisticated because they are more formal and precise than the words “crucial problem” and “progressing gradually.” The phrase “critical challenge” conveys the gravity and urgency of the situation, while “steady progress” more accurately describes the continuous, incremental nature of global warming and climate change. Additionally, using the word “humanity” instead of “humans” adds a more global and inclusive perspective to the sentence.

つまり要約すると
“crucial problem”→”critical challenge”とすることで、その状態の緊急性と重さを表現し
“progressing gradually”→“steady progress”とすることで持続的かつ徐々に進行しているという温暖化と気候変動を的確に表し
“humans”→“humanity”とすることでよりグローバルかつ包括的な視点を表していますよ、と。

これは説得力がある・・・!ここまで理由を明確に語ってくれるとはすごいものです。一応表現として調べてみましたが、確かにcrucial problemとgoogle英語検索で調べてもあまりピンとくるものは出てきませんが、critical challengeだと「グローバルで緊急性のある課題」が色々出てきます。うーん、すごい、、、。

使用例③TOEFL speaking sectionのモデルアンサーを作ってもらう

試験形式を入力することで、模範回答を作ってもらうことも可能です。例えば以下のような形です。

Please give me a model TOEFL test answer in speaking section. The questions is “ここに質問を入れます.” Please reply only the answer. The word counts of the answer is within 30 seconds speaking.

こうすることで30秒程度のスピーキングの回答を作成してくれます。

例として
Do you think you should learn the history of your town or not?
という問題を入れてみます。以下が回答です。

Yes, I believe it is important to learn the history of your town. Understanding the past can give us insight into how our town has developed and evolved over time, and can help us appreciate the unique culture and character of our community. Additionally, knowing our town’s history can also help us make informed decisions about its future direction and growth. Overall, learning about the history of our town can deepen our sense of connection and belonging to the place where we live.

中身がなんだか抽象的ですがそれっぽい内容になりましたね。ここまでの分量と内容が言えればテストとしては良いのかもしれませんが、なんとなく上っ面ぽく感じがしてしまいますね。元になるような文体を入れておくほうが使い方としてはよいのかもしれません。

適宜質問の文章を組み替えたりしてもらうことで、スピーキング・ライティングいずれの文章にもうまく対応してくれます。integrated taskに関しては元の問題の文章や講義内容を全ていれるのがやや大変(文章が長すぎて止まってしまいやすい)なので、あくまで文体を直すのに使うのが良いかもしれません。

注意点

注意点①ChatGPTは必ずしも正しいわけではない

日本語で色々質問をしてみるとわかるのですが必ずしも綺麗な文章や正しい内容が100%生成されるとまではいかず、ちょっと不自然な要素が残ることがあります。添削として使う場合の表現についても、正しいかどうかは一度別のツール(辞書やGoogle検索、各種コーパスなど)で調べた方が無難ではありそうです。

ただ、自分で調べていては思いつかないような表現や文体を出してくれますし、何度も別の文章に変えたり指示もできるので、少なくともバラエティに富んだ表現の勉強にはかなり役立つのではないでしょうか。

注意点②ChatGPTでは文章が冗長になる時がある

Grammarlyという誤った文法や冗長な文章を自動で添削してくれるアプリ・ソフトウェアがあります。以下の記事でも取り上げました。

ChatGPTでできた文章を入れると、Grammarlyと時折噛み合わずに訂正が入ることがあります。特に文章が冗長になっており「短くしろ!」という命令がGrammarlyから下ることもあり、この点は注意が要るかもしれません。

まとめ

文章を書く、添削する、といった能力は人間ならではのことだと思っていましたが、AIがここまで正確かつ的確に添削を行えるとは思ってもみませんでした。

しかも理由を尋ねるともっともらしく答えられる、というのも衝撃的です。こういった長ったらしい文章を添削してくれる人なんて身近になかなかいませんし、サービスは通常高価なことを考えると、無料でここまでの情報が得られるのは素晴らしいことだと思います。ただ、既にアクセスに制限がかかるほどユーザーが増えており、今後アクセスできるのかどうかが問題なのと、間違いなく有料化へ移行すると思われますので、継続して使えるかどうか不透明な部分はあります。

そんなわけでどこまで使えるかはわかりませんが、革新的な技術ですのでぜひ一度試してみることをお勧めします。

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