※ブログ記事の商品・サービスリンクにはアフィリエイトリンクが含まれます。

スピーキングスキル向上に役立つオンライン英語レッスン5つを実際に体験してみた

4月からの大学院入学に向けて英語スキルの向上に日々努めています。昨今はAI技術の進歩が目覚ましく、英語のライティングやその添削についてはchat GPTなどの言語モデルをベースとしたAIがかなり有用となっていますが、ことスピーキングについてはそのスピードを考慮するとAIではまだ代替できない部分ではないかと思っています。通訳ツールも増えているとはいえ、リアルタイムの会話で用いるにはまだ不十分です。そして何より自分で英語を通じて考えや気持ちを伝える、あるいは聞き取るというのは翻訳を通した経験とは異なるものだと思います。

そんなわけでオンライン英語レッスンを最近始めたのですが、以前これをやっていたのが9−10年ほど前(当時はパソコンでスカイプを使っていました)で随分英語レッスンの状況も様変わりしています。選択肢も相当増えています。

今回は日常会話以上の学術領域でのディスカッションやプレゼンテーションなどがスムーズにできることを目標として5つのオンライン英語レッスンを実際に体験し、しばらくレッスンを受けてみて比較してみました。それぞれの特徴と体験した上での感想を紹介していこうと思います。(*いずれも2023.3.30時点での情報です)

オンライン英語レッスンの種類

一口にオンライン英語レッスンと言っても、その内容は千差万別です。大きく分けてみますと、いくつかの決められた内容の中から受講者が自由に講師と教材を選ぶフリー形式のものと独自のレッスン体系を持つ独自レッスン形式のものに分けられます。

フリー形式のものとしてはレアジョブ、Kimini英会話、Native Camp、DMM英会話などが代表的でしょうか。レッスン回数とネイティブかどうかなどで料金が変わりますが、概ね月4000-8000円あたりが相場となっています。教材はそれぞれのサービスごとに変わりますが、事前に内容を確認できることが多いため、自分の目的に合ったものを選ぶことが重要です。日常英会話、ビジネス英会話、ニュースに関するディスカッション、トピックに合わせたトークなどは大抵どのサービスでも備えていることが多いです。

これは10年前の時もそうでしたが、講師はフィリピン人が多いです。英語教育が行き渡っていることと、給料と月謝の関係性からそうなるのでしょう。ただサービスによってはセルビア、アフリカ、インドなどアジア・アフリカ・東欧系の他の国々の講師が在籍しているものもあり、個人的には結構これが面白いです。馴染みの薄い国の話を聞くのはとても楽しいですしね。また、これ以外の国でのネイティブスピーカーを指定する場合は料金が追加になったり変わることが多いです。

独自レッスン形式のものとしてはEF English live, GSET, Bizmatesなど目的をはっきりとしたタイプのサービスが多いです。料金はレッスン回数にもよりますが、講師の質が高く、独自の教材も充実しているため月10000円以上はかかることが多いです。講師をネイティブスピーカーに限定しているサービスなどもあるので、どうしても高くはなりますね。

教材の方向性と自分の望む学習の方向性が合致しているかどうかが問題なので、高ければ必ず為になるというわけでもない点には注意です。

こうしたレッスンの中から教材や料金体系を考慮して自分の場合はNative Camp, DMM英会話, レアジョブ, EF English live, GSETを体験してみました。実際に体験してみて感じたことと特徴について以下でまとめていきたいと思います。

オンライン英語レッスンの体験談・レビュー

Native Camp

ネイティブキャンプ

まずはNative Camp。こちらは講師と教材を自分で選んでレッスンを受講するタイプのものです。専用アプリを使えばスマホでも簡単に受講ができます。

他のサービスを独自となる点で特徴的なのは月6480円(税込)でレッスンが受け放題・24時間予約なしでいつでも受講可能ということ。ログインページを見るとその場でレッスンを受けられる講師がざっと表示されるので、いつでもやりたいときにレッスンを受けることができます。

これは個人的にはすごく有難い点で、子どもがいると朝早い時間しかレッスンを受けられませんし、並行している家事の関係だったり、夜泣きやらおねしょやらで予定された時間に始めるのが難しい時もあるので、めちゃくちゃ便利です。さらにレッスン時間も最大では25分ですが、5分、10分と短くすることも可能なので、継続が非常にしやすい。正直朝25分の時間をまとめて確保するのは大変なので、15分あたりでできるとすごくやりやすいです。

「いつでも受講可能」と「レッスン時間が調整可能」というのは英語学習のみに十分時間が取れない社会人(かつ家庭持ち)にとっては素晴らしいポイントだと思っています。

講師はフィリピン人も多いですが、セルビア、パキスタン、南アフリカ、エジプトなどバラエティ豊かです。訛りも様々なのでリアルな英会話ではあると思います。皆さん結構話すのが好きな感じで、教材から脱線した話題でも盛り上がります。フィードバックは要請すればしてくれますが、この辺は個人毎で差があり、そこまで細やかではないことが多いです。ただ、会話でのフィードバックは自分自身が行うことが最も重要だと思っているので、会話や表現をうまく引き出してくれる講師であれば個人的にはそこまで重視していません。しっかり教えてもらえないと方向性に迷ってしまう人にはあまり向かないかもしれません。

教材はよくあるニュース記事、日常英会話、ビジネス英会話、TOEIC対策など幅広く用意されています。具体的な内容は以下のページから確認できます。

教材|ネイティブキャンプの教材一覧

自分の場合は、少し込み入った議論やTOEFLの対策をしたいので、トピックを決めたディスカッションの教材を選んでいます。100個ほどトピックがあるのでバラエティ豊富ですし、同じトピックを選んだとしても質問内容を適宜講師がアレンジしてくれていることが多いので会話の幅はかなり広がります。

レッスンの容易さが気に入っていて実際2ヶ月ほど継続中です。コスパも良く、受講しやすく、受講のスタイルも豊富なので比較的自由度高く英会話レッスンをやっていきたい人にはおすすめです。逆にしっかり道筋を立てて教えてもらいたい人や手厚いフィードバックを受けたい人は別のサービスの方が良いかもしれません。

DMM英会話

オンライン英会話始めるならDMM英会話 – 全プラン初月50%OFF

こちらもかなり大手ですが、DMMが運営する英会話です。Webページから簡単に受講ができます。料金は毎日レッスンの場合、ネイティブでなければ1レッスン25分で月7900円(税込)となっています。なお、月8回のレッスンだと5450円(税込)となります。他の英会話サービスと同様にレッスンは予約制です。

講師はフィリピン人が多数ですが、Native Campと同様にアフリカ、アジア系の他の国の人も在籍しています。当たり外れの問題もあるかもしれませんが、会話中に文法や表現が誤っていたときにフィードバックをしてくれる方の頻度はNative Campより若干多い印象で、チャットボックスやレッスン後のノートもうまく活用してくれる時もあると思います。

また、独自で良い点としてはレッスン後にレッスンの会話が録音されており、聴き直しができること。これは素晴らしい点で自分の発音の見直しやうまく表現できなかった内容の確認、相手がどのように発言していたかを聞き直せますので間違いなく復習に役立ちます。

学習教材は概ね似通っていますが、トピック別のディスカッションやテーマ別の英会話のテーマがちょっと具体的すぎて応用が効かせにくいように感じられます。講師の人も質問の幅に自由度を利かせてくれることが少ないです。指導のされ方が違うのかわかりませんが、Native Campはそういう意味でも割とフリーダムな感じでしたね。なお、教材はこちら。

DMM英会話の英語 学習教材

また、現状使ってはいませんがiKnowと呼ばれる単語学習アプリとの連携もでき、定期レッスン契約中はアプリの使用料が無料になるようです。こちらも1ヶ月間試してみることにしたのでまた変わって感じた部分があれば追記しようと思います。

録音機能を活かしたい人や教材の内容を比較してこちらがより良ければNative Campよりこちらを選んでも良いかもしれません。

レアジョブ

オンライン英会話なら顧客満足度No.1【レアジョブ英会話】

約10年ほど前に留学するときにもお世話になったのがこちらのレアジョブ。月7980円(税込)で1日1レッスン25分受講可能となっており、レッスンは予約制です。

講師はフィリピン人がほとんどです。看護師系の大学生がバイトでやっていたりすることもあるので、留学に行く準備の時は会話の内容が合うことから、よく看護系の学生さんを指定したりしていました笑
会話時の表現の修正やフィードバックもDMM英会話と同様程度にはやってくれる印象ですが、教材がニーズに合致しないため、こちらは体験のみで継続しませんでした。

ビジネス系のコースやビジネス向けの教材はあるのですが、ディスカッションなどを比較的自由にやろうと思うとトピックを提供してくれるのはニュース記事しかなく、それだけだとバリエーションも限られるので、やりづらい感じがあります。ビジネス系で英会話を磨きたい人には良いかもしれません。

EF English live

ネイティブと24h英会話
世界最大級のオンライン英会話
1週間無料体験キャンペーン実施中

こちらは独自の教材が充実したタイプのオンライン英会話サービスです。本物っぽいネイティブスピーカー同士の会話の動画教材とそれを学習するためのテストが用意されており、そこに加えてプライベートレッスンとグループレッスンが予約できます。月8900円(税込)のプランでは、教材の使用に加えて、月8回までのプライベートレッスン1回25分と月30回までのグループレッスン1回45分が利用できます。半年契約にすると月7483円(税込)とさらに安価で利用でき、上述の他のサービスと同等になってきます。

教材は確かに出来がよく、動画もリアルで面白いですが、内容としてはビジネス寄りな側面が強く、医療コースも実はあるんですけれども、動画数はどうしても少ないです(1週間あれば終わりそう)。講師の質としてはフィードバックもより詳細で上の二つのサービスよりは良いとは思います。

プライベートレッスンで体験したのはスペイン在住の講師で、ChatGPTに関するトークで結構盛り上がりました。レッスン中のフィードバックもやってくれますがそこまですごい!というわけではなかった印象です(たまたま自分があまり詰まらずに喋れたからかもしれませんが)。

グループレッスンは他にあまりないサービスで面白いです。30分ごとに開講しており、そこで入室して受けるのですが、同時に受講していた面々がブラジル、イタリア、フランスと結構多様な方々でリアルなグループ会話を楽しむことができます。ただ、大方の予想通り問題なのはグループだと自分が喋る時間がどうしても短くなること。基本的に講師の方が指示してそれぞれ発言するのでそこまで長くは喋れませんし、待ち時間が長いです。大人数に対して喋る練習というのも大事だとは思うのですが、さすがに時間がかかりすぎる点が難点ですね。

内容に比して講師やレッスン、教材のコスパは良いので時間が十分に取れる方やビジネス方向で英語を磨きたい人には良いと思います。

無料体験を受けるにあたって一つ必ず注意しておきたいのは、退会しないとそのまま契約プランにつながってしまうことと、退会の手続きがWebページ上のみで完結せずやや煩雑であることです。

退会時は電話もしくはWeb上のフォームやメールを入力する必要があり、しかも無料トライアル期間終了よりも数日前に解約しなければいけない(今後も変更されるかもしれないので適宜確認していただくのが良いと思います)ため、解約は早めに準備した方がよさそうです。自分の場合、一度メールを送りましたが、「解約理由を添えてください」というやりとりを一回挟むハメになったので、きちんと解約完了しているかどうかのメールの返信も確認が必要です。なお、解約後もトライアル期間いっぱいまでは利用できますので、解約後でもプライベートレッスン・グループレッスンなどはしっかり体験することができます。

GSET

世界レベルの英語が身に付くGSET -ジーセット-|GSET

独自のカリキュラムを持ったオンライン英会話サービスで、体験でも他のものとは一線を画する印象をビシビシ感じるものでした。

日本人の英語の訛りは音声だけ聞いていても独特なので、結構すぐわかってしまうんですが、それをいかにして直していくかに重点を置いたレッスン内容となっています。レッスンは週1日50分で、あとはドリル(録音も含む)での自習を採点してもらうような内容で57200円(税込)となっています。これまでに比べると圧倒的に高いのですが、講師の熱意と質は確かに高いと思います。レッスンは発声法、音・リズムの矯正、英語思考のトレーニングの3つを主に行うもので、内容について希望は出せますがある程度決められたものとなっています。

英語の音やリズムを学ぶことについてはリスニングスキルの向上にも関連する重要なことで、その影響は確かに大きいと言えます。

体験レッスンを受けましたが、講師の方はかなり丁寧に発音をチェックしてくれており、録音機能もレッスン中にうまく使いながら修正を促してくれるため、これなら確かにスピーキングの機能は伸びそうだと感じられました。講師の方は日本語も合間に少し混じっていたので日本人の発音や問題点にも理解が深いのではないでしょうか。ホームページからはビジネス向けっぽい印象があり、会話の練習はそういう部分も含まれますが、発音や会話については一般的な内容が多いので必ずしもビジネスでなくても役立つようにはなっていると思います。

非常に興味が惹かれたのですが、レッスンの時間が10時からしかなく、正直朝早い時間しか子どもに邪魔されない時間が確保できない身としては無理だったので諦めました。

金銭的に余裕がある方、発音をしっかりとさせたい方であれば一度試してみると良さそうです。

まとめ

体験したレッスンの感想についてここまでまとめてみました。各サービスにおいて特徴的な部分に着目して個人的に感じた違いをまとめてみますと

・Native Camp
24時間いつでも予約なしでレッスン受け放題が特徴的。レッスンの質はまずまずで話し好きで国籍豊かなことが多い。
・DMM英会話
便利な録音機能やフィードバック付きレッスンで復習が容易。レッスンの質もまずまず。単語学習アプリが無料で活用できる。
・レアジョブ
フィリピン人を中心としたレッスン体制でレッスンの質はまずまず。ビジネス向けの教材は多いがそれ以外の教材はやや乏しい印象。
・EF English live
教材は充実しており、プライベートレッスンの質は良い。グループレッスンは良い点もあるが、時間に比してアウトプットの時間が多く取れないのが欠点。
・GSET
レッスンの質はかなり良い。発声・音・リズムを重視していることが特徴的。レッスンの時間が限られる点と週1回のみである点が欠点。

こんな感じでしょうか。今回自分としては
・育児と仕事の関係で基本的に早朝しかレッスンを受けられない
・教材は最低限で自由度が高い方が良い
・価格は安ければ嬉しい
という3点で選んだところNative Camp, DMM英会話あたりがしっくりきたので今後もこの辺りを進めていく予定です。ネットで検索するとうわべだけのサラッとした紹介が多いので、できるだけ具体的な体験の感想を書くようにしてみました。同じように英語を勉強していく方の参考になりますと幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)