※ブログ記事の商品・サービスリンクにはアフィリエイトリンクが含まれます。

【組み合わせる】combine, merge, integrate, conflateの違い【TOEFLに役立つ英語表現】

今回は「組み合わせる」を意味する動詞であるcombine, merge, integrate, conflateの違いについて調べていきたいと思います。似た部分もありながら意外と個々に特徴がありますので、使い分けられるように頑張ってみます。

違いのポイント

combineは2つのものを一つに組み合わせる場合、比較的幅広く使われます。性質を併せ持つ時にも使われるようです。他の語とも共通しますが、目的語はA with BあるいはA and Bの形と成ります。

mergeはM&Aという言葉に代表されるように「会社の合併」という場面で多用されます。他にも地区、大学、道路などが合わさる時にも使用されています。元々の意味としてplunge(突っ込む), sink in, dipが近く、溶け込んで浸透する、融合するようなイメージでしょうか。

integrateはなんらかの複数の要素を組み合わせる場合や「社会に溶け込む」という意味でも使われます。(組み合わせることで)全体を形成する、というのが元々の意味となっています。

conflateは記述や情報などを組み合わせる意味で使われますが、それ以外に悪い意味で「あるものとあるものを混同する」という意味でよく使われているようです。ちょっと毛色が異なる動詞になってきているようですね。

では続いて個々の単語と共起表現、意味を見ていきます。

combine

【意味】

二つのものを一つに「組み合わせる」
あるいは「併せ持つ」

▶︎語源としてtogetherなどの意味を持つ”com”と二つを意味する”bini”から成ります。binary(2つの)などと同じ語源と考えるとわかりやすいです。

▶︎さらに印欧祖語を辿ると、dwo-(二つの、を意味する)が元々の形で、同じ語源の単語としてdichotomy(二分法), diploma(卒業証書), diplopia(複視), between, binaryなどがあります。diplomaが何故ここに並んでいるのかですが、もともとは紙を2つに折りたたんでいたことから来ているようですね。

【共起表現】

combine elements
要素を組み合わせる
combine ingredients
材料を合わせる

chemically combine
化学的に結合する

【例文】

We combine the latest technology with traditional technique.
我々は最新のテクノロジーと伝統的な技法を組み合わせている。

He combines wit and calmness.
彼は賢さと冷静さを併せ持っている。

merge

【意味】

二つのものを一つに
「合併する」

▶︎M&A(mergers & acquisition)という用語もありますが、会社や組織の合併という意味でよく使われます。

▶︎ 元々の意味としてplunge(突っ込む), sink in, dipが近いようです。

▶︎そのため、組み合わせる以外に自動詞で「混ざる」「溶け込む」という意味もあります。
例. merge into background 背景に溶け込む、目立たない
blend into backgroundとも言う

【共起表現】

company merge (with) 〜
会社が〜と合併する
district merge (with) 〜
地区が〜と合併する

▶︎組織以外にも道や線路などが合流するときも使われます。

【例文】

Two colleges merged to become this college.
二つの大学が合併してこの大学になりました。
Nissan motor company and Prince motor company merged in 1966.
日産自動車工業とプリンス自動車工業は1966年に合併した。

Two lane merge into one lane.
二車線が一つの車線に合流する。

integrate

【意味】

社会やグループに
「溶け込む」
より効果的にするため
「組み合わせる」

▶︎社会的に溶け込むというのは他の似た動詞と少し異なる意味です。語源辞書によると1940年頃からやや遅れて出てきた意味のようです。
▶︎元々の意味としてはin(not) tangere(touch)という意味からcomplete, wholeという意味に繋がり、そこからmake whole(部分から全体を形成する)という意味になったようです。
▶︎touchを意味する印欧祖語としては-tagですが、他にもattain, contact, contaminate, entire, intact, tactics, tangent, tangibleなどが同じ語源となっています。

▶︎なお、数学的には「積分する」と言う意味もあります。
例.integrate a function
関数を積分する

【共起表現】

integrate technology
技術を組み合わせる
integrate elements
要素を組み合わせる

【例文】

I had to integrate myself into the society because I had no help at that time.
その時私は助けが全く得られなかったので、社会に溶け込む必要があった。

The researchers integrated these new technologies.
研究者たちはこれらの新しい技術を組み合わせた。

conflate

【意味】

記述、情報などを
「合わせる」

▶︎本当は別のものだけれど、誤って混同しているという意味でよく使われています
▶︎語源についてetymonlineを参考にすると1885年頃から「不注意に合わせてしまう」という意味が出てきたようです

【共起表現】

conflate 〜 with …
〜と…を混同する、合わせる

unthinkingly/ mistakenly/ wrongly/ inaccurately conflate
▶︎いずれも「よく考えず」「誤って」など「混同する」というネガティブな意味につながる副詞

【例文】

Some authors conflate external validity and realism.
著者のうちの一部は外的妥当性と現実主義を混同している。

You’re mistakenly conflating two different things.
間違えて異なる二つのことを混同しているよ。

まとめ

最後に図でまとめてみましょう。

それぞれに特徴が異なりますが、pubmedで調べた範囲で見ると医学系の論文で使う場合は概ねcombineが主体になりそうですね。論文での使用例についてはまた次回の記事でまとめていく予定です。

今回の記事のように類義語の違いを中心としてほぼ毎日呟いているtwitterはこちら。英語関連のブログの更新情報もこちらに流します。

tosuke@コーパスで学ぶ!TOEFL・論文・学術英語 (@tosuke93001383) / Twitter

また、図を使って英単語の使い分けを簡潔にまとめたInstagramはこちら。

tosuke|コーパスで勉強する!学術英語(@medienglishtos)• Instagram写真と動画

英語学習に役立つコーパスについてまとめた記事はこちら↓

中級以上の英語の学習方法について書かれた本のレビューはこちら↓

スピーキングでのアウトプット練習に役立つレッスンの紹介はこちら↓

ライティングでのアウトプット練習に役立つサイト紹介はこちら↓

コーパス・辞書などを使って分かりにくい類義語についてまとめまくった記事の一覧はこちら

参考としたサイト・文献

(単語の意味・語源はこちらを参照Cambridge Dictionary | English Dictionary, Translations & Thesaurus , 英和辞典・和英辞典 – Weblio辞書, ハイパー英語語源辞書, Dictionary.com | Meanings and Definitions of Words at Dictionary.com, Etymonline – Online Etymology Dictionary)

(共起表現はこちらを参考にしていますSKELL,COCA)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)